この記事は、余寒見舞いについて詳しく書いています。
年末年始はバタバタしていて、年賀状が出せなかった!
そして、寒中見舞いさえ出し損ねてしまったみなさま、ようこそ♪
忙しい毎日に追われてうっかりしていた。
出産が重なっていたり、身内に不幸があったり、
ここ数年は、コロナ禍で体調を崩していたなど・・・
忙しさは人それぞれですよね。
でも、安心してください!
結論を先に言うと、寒中見舞いを出し損ねても、余寒見舞いでハガキを送ることができます。
この記事を読むとわかること
- 年賀状、寒中見舞い、余寒見舞いの時期
- 余寒見舞いとは?
- 余寒見舞いの例文
- 最近の年賀状の傾向
余寒見舞いとは?
余寒見舞い(よかんみまい)とは、
暦の上では春だけど、寒さが続いている時期に出す季節のあいさつ拶状を指します。
余寒見舞いは、年賀状や寒中見舞いと違って、いつまでに出すという明確な決まりはありません。
ですが、2月4日から2月下旬くらい、寒い地域では3月上旬くらいまでに出すのが一般的です。
春を迎えたけれど、まだ厳しい寒さが残っている時期に相手を気遣うことが主旨なので、
気温が温かくなる前に出さなければ、目的がズレてしまいますので注意しましょう。
余寒見舞いは、あまり聞き慣れないかもしれませんが、
夏に出す残暑見舞いのようなものと言えばイメージが湧くと思います。
暑中見舞い≒寒中見舞い
残暑見舞い≒余寒見舞い
余寒見舞いの例文
では、余寒見舞いの例文をお伝えしますので、参考にしてみてください。
〈寒中見舞いに書く内容〉
- 冒頭のあいさつは、『余寒お見舞い申し上げます』とする
- 相手の近況を尋ねる
- 年賀状や寒中見舞いをもらっている場合はお礼
- 返礼が遅くなったことのお詫び
- 喪中の場合、いつ誰が亡くなったのか?
- そのためにあいさつ状を出せなかったことも書く
- 自身の近況報告
- 寒さに気をつけるよう相手を気遣う言葉
- 春先を待ちわびる内容
- 最後に日付を書く
ご自身の状況に合わせて、入れる文章を考えてみてくださいね。
〈上司など目上の方への例文〉
余寒お見舞い申し上げます。
立春とは名ばかりのまだまだ寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか?
おかげさまで、私どもは家族みんな元気に過ごしております。
まだまだ厳しい寒さが続きますが、どうそご自愛下さいますようお見舞い申し上げます。
〇月〇日
〈友達など親しい方への例文〉
余寒お見舞い申し上げます。
寒い日が続いていますが、お元気ですか?
我が家はみんなコタツに集合し、一家団らんの時間が増えています。
お互い風邪など引かないように元気に過ごしましょう。
暖かくなって桜が咲いたら、お花見したいですね。
〇月〇日
〈年賀状の返礼に遅れた場合の例文〉
余寒お見舞い申し上げます。
先日は、年賀状をいただき、ありがとうございました。
ご挨拶が大変遅くなり申し訳ございません。
みなさまがよいお年を迎えられたことを心より喜び申し上げます。
おかげさまで、私どもも元気に過ごしております。
寒さがもうしばらく続きますが、どうぞお体に気をつけてお過ごしください。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
〇月〇日
〈喪中に年賀状をもらった場合の例文〉
余寒お見舞い申し上げます。
実は、去年の12月に祖父(続柄)が他界し、年末年始のあいさつを控えさせていただきました。
欠礼のご連絡が行き届かず申し訳ございません。
まだまだ厳しい寒さが続いておりますが、みなさまいかがお過ごしですか?
風邪などお召しになられませんよう、くれぐれもご自愛ください。
〇月〇日
ところで、『ご自愛ください』というフレーズは、よく聞きますが意味や使い方を知っていますか?
ご自愛くださいは、“ご自身の体を大切にしてください”と相手を気遣う意味です。
ご自愛くださいは、季節のあいさつに続けるのが一般的な使い方。
また、目上の人だけでなく、同等や目下の人、男女問わず使うことができるので
積極的に使いたい表現のひとつです。
ただ、注意点が2つ。
- お体をご自愛ください
- 体調が悪い人には使わない
自愛には、すでに自分の体を大切にするという意味が含まれているので”お体を”は不要です。
また、ご自愛くださいは基本的に元気な人に対して使われる言葉なので、
病気の人には使わないようにしましょう。
その場合、“回復を心よりお祈り申し上げます”など別の表現が適切です。
喜ばれるあいさつ状のポイント
届いたはがきが、写真やイラストの上にありがちな定型文を入れただけだった。
それだけだと、とりあえず作りましたみたいな感じであまり印象がよくないですよね・・・
そこで、一言でもいいので手書きのメッセージを添えてみるのがおすすめ!
相手の状況に合わせて、近況やプライベートな話を一言手書きしてみましょう。
そのひと手間だけで心がこもり、ぐっと印象に残る手紙になりますよ。
年賀状、寒中見舞い、余寒見舞いの時期を再確認!
では、改めて各あいさつ状を出す時期を確認してみましょう。
種類 | 出す時期 | 注意事項 |
年賀状 | 元旦~1/7 | 元旦に届けるには25日までに投かん |
寒中見舞い | 1/8~2/3 | 年賀はがきは使用しない |
余寒見舞い | 2/4~2月下旬 | 寒い地方では3月上旬まで出されることもある |
最近の年賀状の傾向
最近は、環境問題やエコの観点から、企業間で年賀状を廃止する動きが広まっています。
NTTやKDDIは、2022年用から年賀状を廃止すると発表しました。
ペーパーレス化、デジタル化に加え、コロナ禍によるリモートワークの増加により、
年賀状を出すのを辞める企業が増えているのです。
また、日本郵便がLINEでデジタル年賀状を送れる『スマートねんが』という有料サービスを始めました。
年賀状パック(200円~)を購入すると、パックの有効期間中(22年1/1~同年2/4)は何通でも送り放題のサービス。
はがき代や印刷代を考えると、お財布にもやさしいし手軽に送れますよね。
送られた側も、かさばらないので保存に困ることもありません。
個人でも、実は年賀状って面倒くさいな、と感じている人は意外に多いかもしれません。
忙しくて年賀状を出し忘れてしまう人は、LINE上で完結する『スマートねんが』を利用してみるのもアリですね!
そういえば、今年はLINEで年賀状をくれた友達がいたな・・・
まとめ
今回のまとめです。
- 寒中見舞いの時期を過ぎたら”余寒見舞い”で送る
- 余寒見舞いは2/4~2月下旬くらいまで
- 余寒見舞いとは、”春だけど厳しい寒さが残っている時期に相手を気遣う季節のあいさつ状”
- 書き始めは、”余寒お見舞い申し上げます”とする
- 最近は環境問題やエコの観点から年賀状を辞める人が増えている
年が明けて、何かと忙しくて寒中見舞いを出し損ねてしまった人でも、
2月末くらいまでなら、余寒見舞いを出すことができるので検討してみてくださいね。
最後まで読んで下さりありがとうございます!
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